vCloud Director 10.0 ⑥ 組織vCDネットワークの作成
前回までの記事は以下から。
vCloud Director 10.0 ①インストール (プライマリ)
vCloud Director 10.0 ②インストール (スタンバイ)と公開アドレス
vCloud Director 10.0 ③ vCloud Director へのvSphereリソースの登録
vCloud Director 10.0 ④ 組織及び組織vDCの作成
vCloud Director 10.0 ⑤ テナントへのNSXEdgeの導入とサービスの構成
過去にvCD利用時のテナント作成やテナントで利用するNSXEdgeの準備、Edgeアップリンクまでの疎通確認までを紹介しました。今回は赤枠部分にあたる組織vDCネットワークの準備を紹介します。組織vDCネットワークには種類がありますが、今回は以下二種類の組織vDCネットワークを紹介します。
・経路指定(Edgeを経由するテナントネットワークVXLAN)
・直接接続(vSphere portgroupを直接バッキングするネットワーク)
まずは直接接続ネットワークの作成方法を紹介します。
①左ペイン「ネットワーク」をクリックし、「追加」をクリックします。
②ネットワークタイプから「直接」を選択し、「次へ」をクリックします。
③名前に「任意の名前」を入力し、「次へ」をクリックします。
④直接バッキングする外部ネットワークを選択します。利用するVLANID及びネットワーク範囲は外部ネットワークの設定に依存します。
外部ネットワークの作成手順は過去に紹介しております。
vCloud Director 10.0 ③ vCloud Director へのvSphereリソースの登録
⑤設定概要が表示される為、「完了」をクリックします。
⑥直接接続タイプの組織vDCネットワークが作成されました。
続けて経路指定タイプの組織vDCネットワークを作成します。
⑦ 「追加」をクリックします。
⑧ネットワークタイプに「経路指定」を選択し、「次へ」をクリックします。
⑨名前に「任意の名前」を入力し、ゲートウェィCIDRに「任意のIP/セグメント」を入力し、「次へ」をクリックします。経路指定ネットワークを利用する仮想マシンのGWとなります。
⑩接続する「NSXEdge」を選択し、「次へ」をクリックします。
NSXEdgeの内部インタフェースとしてVXLANが作成されテナント内の仮想マシンのGWとして利用されます。
⑪仮想マシンが利用する「IP範囲」を入力し、「追加」をクリックします。テナント内の仮想マシンがこのネットワークを利用する場合は上記の範囲から払い出す必要があります。
⑫⑪で追加した「ネットワーク範囲」を選択し、「次へ」をクリックします。
⑬「次へ」をクリックします。
⑭「完了」をクリックします。
⑮経路指定のネットワークが作成されました。
⑯テナント仮想マシンから疎通を試みます。NSXEdge内部インタフェースへの疎通、NSXEdgeアップリンクへの疎通どちらも可能になっています。
vCDで経路指定ネットワークを作成した場合は自動で設定されますが、vSphere+NSXで行う場合は別途NATの設定が必要です。手順は過去にご紹介した以下の通り。
NSX Edge + VXLANを利用したテナントネットワークの作成
次回 vCloud Director 10.0 ⑦ vCloud Director上での新規仮想マシンの作成