vCloud Director 10.0 ⑥ 組織vCDネットワークの作成

前回までの記事は以下から。

vCloud Director 10.0 ①インストール (プライマリ)

vCloud Director 10.0 ②インストール (スタンバイ)と公開アドレス

vCloud Director 10.0 ③ vCloud Director へのvSphereリソースの登録 

vCloud Director 10.0 ④ 組織及び組織vDCの作成

vCloud Director 10.0 ⑤ テナントへのNSXEdgeの導入とサービスの構成

 

過去にvCD利用時のテナント作成やテナントで利用するNSXEdgeの準備、Edgeアップリンクまでの疎通確認までを紹介しました。今回は赤枠部分にあたる組織vDCネットワークの準備を紹介します。組織vDCネットワークには種類がありますが、今回は以下二種類の組織vDCネットワークを紹介します。

 ・経路指定(Edgeを経由するテナントネットワークVXLAN)

 ・直接接続(vSphere portgroupを直接バッキングするネットワーク)

f:id:aritam:20200401133910p:plain

 

まずは直接接続ネットワークの作成方法を紹介します。

 

f:id:aritam:20200401134956p:plain

①左ペイン「ネットワーク」をクリックし、「追加」をクリックします。

 

f:id:aritam:20200401135144p:plain

②ネットワークタイプから「直接」を選択し、「次へ」をクリックします。

 

f:id:aritam:20200401135247p:plain

③名前に「任意の名前」を入力し、「次へ」をクリックします。

 

f:id:aritam:20200401135359p:plain

④直接バッキングする外部ネットワークを選択します。利用するVLANID及びネットワーク範囲は外部ネットワークの設定に依存します。

外部ネットワークの作成手順は過去に紹介しております。

vCloud Director 10.0 ③ vCloud Director へのvSphereリソースの登録 

 

 

f:id:aritam:20200401135713p:plain

⑤設定概要が表示される為、「完了」をクリックします。

 

f:id:aritam:20200401135815p:plain

⑥直接接続タイプの組織vDCネットワークが作成されました。

 続けて経路指定タイプの組織vDCネットワークを作成します。

 

 

f:id:aritam:20200401143009p:plain

⑦ 「追加」をクリックします。

 

 

f:id:aritam:20200401143250p:plain

 ⑧ネットワークタイプに「経路指定」を選択し、「次へ」をクリックします。

 

f:id:aritam:20200401143352p:plain

⑨名前に「任意の名前」を入力し、ゲートウェィCIDRに「任意のIP/セグメント」を入力し、「次へ」をクリックします。経路指定ネットワークを利用する仮想マシンのGWとなります。

 

f:id:aritam:20200401143727p:plain

 ⑩接続する「NSXEdge」を選択し、「次へ」をクリックします。

NSXEdgeの内部インタフェースとしてVXLANが作成されテナント内の仮想マシンのGWとして利用されます。

 

f:id:aritam:20200401144432p:plain

仮想マシンが利用する「IP範囲」を入力し、「追加」をクリックします。テナント内の仮想マシンがこのネットワークを利用する場合は上記の範囲から払い出す必要があります。

 

f:id:aritam:20200401144655p:plain

⑫⑪で追加した「ネットワーク範囲」を選択し、「次へ」をクリックします。

 

f:id:aritam:20200401144808p:plain

⑬「次へ」をクリックします。

 

f:id:aritam:20200401145149p:plain

⑭「完了」をクリックします。

 

f:id:aritam:20200401145237p:plain

⑮経路指定のネットワークが作成されました。

 

f:id:aritam:20200401175154p:plain

⑯テナント仮想マシンから疎通を試みます。NSXEdge内部インタフェースへの疎通、NSXEdgeアップリンクへの疎通どちらも可能になっています。

vCDで経路指定ネットワークを作成した場合は自動で設定されますが、vSphere+NSXで行う場合は別途NATの設定が必要です。手順は過去にご紹介した以下の通り。

NSX Edge + VXLANを利用したテナントネットワークの作成

 

 

 次回 vCloud Director 10.0 ⑦ vCloud Director上での新規仮想マシンの作成