vCloud Director 10.0 ①インストール (プライマリ)

 

今回はvCloud Director for Service Provider (以下vCD)のご紹介を致します。

 

現在はvSphere環境のセルフサービスポータルを実現するソリューションとしてサービスプロバイダー向けにリリースされております。某G〇Oさんなんかでも使われていますね。

 

そんなvCDが2019/09/19日新しくなりました。

10.0のリリースとともにFlexインタフェースが廃止されHRML5インタフェースの実装が完了しました。※特別にコマンドラインからONにしないとFlexは使えなくなった様です。

 

加えて管理サーバもアプライアンス版が非常に使いやすくなった様です。

これまではLinuxサーバ上にvCDをインストールする為に、Postgres SQLの準備が必要だったりと、商用サポートどうしようかな??みたいな悩みにヤキモキさせられました。

 

アプライアンス版を利用する事でデータベースはvPostgresを利用できるし、高可用性構成で、レプリケーションまでバッチリ取れちゃう。

 

なんだかいい感じなので早速デプロイしてみます。

その他のリリースが気になる方は以下をご覧ください。

https://docs.vmware.com/jp/vCloud-Director/10.0/rn/VMware-vCloud-Director-for-Service-Providers-100-Release-Notes.html

 

 

高可用性構成とはどんな感じかとドキュメントを覗いたらどうも下記の様な感じです。

各ホストの名前や公開アドレスは下記の通りで設定します。

プライマリ:ga-vcd01.ga.nw

スタンバイ①:ga-vcd02.ga.nw

スタンバイ②:ga-vcd03.ga.nw

公開アドレス:ga-vcd.global.nw

 

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公開アドレス::https://ga-vcd.global.nw

※外部公開は行いません、私用のメモです。

 

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アプライアンス版だけあって面白みのない画面が暫く続きますがovaファイルを選択して「NEXT」をクリックします。

 

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②「仮想マシン名」を入力し、デプロイ先のフォルダを指定して、「NEXT」をクリックします。

 

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③「NEXT」をクリックします。

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④「NEXT」をクリックします。

 

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⑤使用許諾に「✔」を入れて、「NEXT」をクリックします。

 

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⑤初めてvCDアプライアンス固有っぽい画面が出てきました。今回はプライマリセルのデプロイなので「Primary - small」を選択し、「NEXT」をクリックします。

 

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⑥払い出すストレージを選択し、「NEXT」をクリックします。

 

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⑦ネットワークはマルチフォームになります、eth0が管理通信用、eth1がデータベースの通信用途となります。「NEXT」をクリックします。

※vCD9以前のHttpとコンソールプロキシ用途ではない為注意が必要です。

 

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⑧「NTP Server」を入力し「root password」を設定します。

 

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⑨ Expire Root Password Upon First Login:✔を外しました。

 Enable SSH root login:✔を入れました。

 NFS Mount for transfer file location:NFS領域を指定します。

 ※NFS領域はシングルデプロイの場合でも必須になります。

 

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⑨Customer Experienceは需要に応じて下さい。「✔」を外します。

 

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⑩vCloud DB password for the vcloud user:「dbuserのパスワードを任意で入力」

Admin User Name:「admin」※デフォルトはadministratorです。

Admin user password「パスワードを任意で入力」

Admin email:「アドレスを入力」※ダミーでも可

System name「任意で入力」

 

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⑪Installation ID 「1」を入力。※デフォルト

Default Gateway:「GWを入力」

Domain Name「ドメインを入力」

Domain Search path「ドメインを入力」

 

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⑫Domain Name Servers 「DNSサーバを入力」

eth0 Netwrok IP Address 「管理通信用のIPアドレスを入力」

eth0 Netwrok Netmask 「eth0のサブネットを入力」

eth1 Netwrok IP Address 「データベース通信用のIPアドレスを入力」

eth1 Netwrok Netmask 「eth1のサブネットを入力」

「NEXT」をクリックします。

 

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⑬設定値を確認し 「FINISH」をクリックします。

 

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⑬起動画面の表示を確認します。

 

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⑭ログイン画面は以下の通りです。認証情報を入力し、「ログイン」をクリックします。 https://IPアドレス/provider

 

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⑮無事にログインが出来ました。

 

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アプライアンス管理UIにもログインしてみます。

認証情報を入力し、「次へ」をクリックします。

 

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⑰プライマリ一台で稼働中である事が表示されてます。

 

スタンバイサーバの構築等は次回の記事でご紹介します。