NSX-T 3.0 Edgeトランスポートノードの作成

前回までの記事は以下から

NSX-T 3.0 ラボ環境の作成

 

 前回はNested環境を利用したNSX-T 3.0環境のラボ構築までをご紹介しました。

今回から数回でSNX-T環境を用いたテナントネットワークの作成方法をご紹介します。

 

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上記の様なテナントネットワークを作成する目標で今回の記事では以下の部分を作成します。※目標のネットワーク10.10.0.254/16はVSSからじゃないとアクセスできない環境要因の為少し複雑なEdgeの構成で作成します。

 

 

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今回はEdge トランスポートノードの作成が範囲の為グレーアウトしている部分の設定は次回以降にご紹介します。それではさっそく作成しましょう。

 

 

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まずは事前準備としてTier0ゲートウェイアップリンクとして利用するセグメントを払い出します。アップリンクネットワークとして利用する為、オーバレイネットワークは利用せず、VLANネットワークとして払い出します。

「ネットワーク」ー「セグメント」ー「セグメント」ー「セグメントの追加」をクリックします。

 

 

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以下を入力し「保存」をクリックします。

「セグメント名」:任意で入力します。

「トランスポートゾーン」前回の記事で作成したVLAN用のトランスポートゾーンを指定します。

「VLAN」任意のVLANを指定します。今回はタグ無しで実施しています。

 

 

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VLANセグメントが払い出されました。

 

 

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「システム」ー「ファブリック」ー「ノード」ー「Edgeトランスポートノード」ー「Edge仮想マシンの追加」をクリックします。

 

 

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「名前」「ホスト名」を任意で入力し、「EdgeVMのサイズを選択」後、「次へ」をクリックします。

LBを払い出す必要があるVMware Tanzuの動作確認を今後行いたい為、今回はLargeを選択します。

 

 

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パスワードを入力し「次へ」をクリックします。SSHログインに関してはデフォルトで無効になっている為、必要に応じてチェックを入れてください。

 

 

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EdgeVMの管理用ネットワークの設定を行い、「次へ」をクリックします。

「管理IP」:割り当てるIPアドレス/サブネット形式で入力します。

デフォルトゲートウェイ」:GWを入力

ドメイン名の検索」:任意で入力

DNSサーバ」:任意で入力

「NTPサーバ」:任意で入力

 

 

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次にTier0,Tier1ゲートウェイで利用するインタフェースの設定を行います。

まずはオーバレイネットワークを利用する為のインタフェースの設定を行います。

以下項目を設定し、「スイッチの追加」をクリックします。

「Edgeスイッチ名」:任意で入力

「トランスポートゾーン」:前回記事で作成したオーバレイ用のトランスポートゾーンをプルダウンから選択します。

アップリンクプロファイル」:前回記事で作成したアップリンクプロファイルを利用します。

「IPの割り当て」:IPプールを使用を選択します。固定IPにして任意で入力する事も可能です。

「IPプール」:前回記事で作成したIPプールを設定します。Edge用のTEPIPとして払い出されます。

「EPDK Fastpathインターフェイス」利用するポートグループを選択します。オーバレイネットワーク用の為VDS上のポートグループである必要があります。ポートグループはvSphereからトランクポートとして別途作成してください。

 

 

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次にアップリンク用のインタフェースの設定を行います。

以下項目を設定し、「終了」をクリックします。

「Edgeスイッチ名」:任意で入力

「トランスポートゾーン」:前回記事で作成したVLAN用のトランスポートゾーンをプルダウンから選択します。

アップリンクプロファイル」:前回記事で作成したアップリンクプロファイルを利用します。

 

「EPDK Fastpathインターフェイス」利用するポートグループを選択します。VLAN通信の為VSS上のポートグループを選択する事も可能です。ポートグループはvSphereからトランクポートとして別途作成してください。

 

 

 

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EdgeVMが作成され稼働中のステータスになりました。

 

 

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先ほど作成したEdgeVMをEdgeクラスタとして設定します。

らぼ環境なので1台しかデプロイしませんが、設定としては必須です。

「Edgeクラスタ」ー「追加」をクリックします。

 

 

 

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「名前」を任意に入力し、先ほど作成したEdgeVMにチェックを入れ→で選択済み枠に移動させた後、「追加」をクリックします。

 

 

 

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Edgeクラスタが作成されました。※メンバーは1台です。

 

次回はTier0、Tier1ゲートウェイを作成し、テナントネットワーク通信まで設定します。

NSX-T 3.0 Tier0、Tier1ゲートウェイの作成